平成15年4月に「あおぞら保育園」が開園し、その後「あおぞら西保育園」「あおぞらウィンクルム保育園」、令和4年4月には「あおぞらウィンクルム保育園第2」と、現在では4園になりました。関係各位の皆様方には何かとお世話になりました。
顧みれば昭和38年、埼玉県衛生部を退職して開校した料理に関する学校から、編物、和裁、洋裁の学校を開校し、それらの学校を統廃合しながら調理師専門学校、保育専門学校、栄養士専門学校を開校し、高等学校も開校しました。その後、保育専門学校、栄養士専門学校を統廃合して短期大学に昇格する中、教室の関係で調理師専門学校を旧与野市上落合に建設しました。
時代の流れで文部科学省の理解もあり、短期大学の同校舎に移転出来たため、旧調理師専門学校校舎がそっくり空校舎になり、その校舎を何に利用して良いか迷っていた時、新聞・テレビ等で働く母親が子どもを預かってくれる場所が無く、待機児童がふえていることに気がつき、社会に役立つ仕事なればそこの空校舎も生かされると思い、旧校舎を壊して新しい保育園を建てることにしました。それが平成13年5月です。
最初は学校法人国際学院の付属幼稚園とすることも考えましたが、これからは社会福祉法人で運営していくことの方が良いと判断し、社会福祉法人 誠心会を設立し、子どもたちがのびのびと成長して欲しいと願い、第1園目を「あおぞら保育園」と命名いたしました。
これからも地域の皆様に求められて、親しまれる保育園として永く続けられますよう、皆様のご協力、ご支援、ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
日頃より本法人に対し、ご指導並びにご厚情を賜り心より感謝申し上げます。
本法人では、子どもたちが「遊び」を通して創造する力や想像力、集中力を高め、最後まで諦めないでやり遂げる力、コミュニケーション能力を養い、「食」を通して豊かな心が育つよう人間形成に配慮した保育を実践しております。食という字は、「人」という字と「良い」という字が合わさって出来ています。「躾」という字は「身」を「美しく」と書きます。食を通した躾教育は、気配り、心配り、思いやり、感謝する心、マナーなど生きていくうえで欠かせないコミュニケーションを自然と学べる大切な体験です。子どもは、自分で食事の管理をすることができません。大人が子どもの発育状況に合わせて食事を作ってあげることが大切です。食事(食育)を通して基本的性格形成や味覚が出来上がるのはほぼ10歳前後であるといわれています。食歴の豊かさと味覚を育てることは、子どもの個性と社会性を育てることにつながります。
味覚教育と人格教育の基本は家庭の食事が大切であると思います。働き方が多様化する中ではありますが、家族が一緒に食事のできる環境を是非作ってほしいと願います。
また、何事にも感謝の気持ちを忘れず、子どもたちにとって良い環境を整えてあげることが、思いやりの心が育ち、言葉や行動となり、やがて習慣となって社会で生きる力になっていくと思います。
これからも、園児やその保護者だけでなく、行政とも連携を取り地域の皆様や多くの関係者と絆を深めていきながら、安全で安心感のある保育を心がけてまいります。